香川大学ICEDS(地球ディベロプメントサイエンス国際コンソーシアム)では、様々な水に関係するプロジェクトを遂行してきました。今回は、下記に紹介するイタリアからの来客お二人を、高松そして香川大学にお迎えしたことを機に、特に南イタリアのセニーセに関して、現地で生まれ育った高校生に日本語を交えてイタリア語でのご講演をお願いすることにしました。なお、日本語での解説はピアニストである彼のお母さんにして頂きます。
話は多岐に及ぶと思いますが、1970年から1982年にかけて、セニーセ市(PZ)領内の「シンニ川の流路に沿って建設されたモンテ・コトゥーニョ・ダム」(https://it.wikipedia.org/wiki/Diga_di_Monte_Cotugno)を主に取り上げて頂く予定です。これは「ヨーロッパ最大の土製ダム」であり、「ダムの壁は長さ1850m、高さ60mで、底面の幅は260m」あり、最大貯水量は5億3,000万m³にもなります。1983年に稼働し、海抜194mの川底が狭くなる地点でシンニ川の流れを堰き止めたこのダムは、水資源の多面的利用を目的として設計されたものです。灌漑用水のほか、バジリカータ州とアプリア州の飲料水、パルコ・デル・マルケージ揚水発電所、タラント市のILVAの工業用水の供給も保証しているとされています。旱魃の際の貴重な備蓄を目的としたものと理解されているようです。

広く公開しておりますので、学生の皆さまもどうぞ奮ってご参加ください。参加を希望される方は、村山聡(murayama.satoshi@kagawa-u.ac.jp)までご連絡ください。

タイトル:南イタリアを知ろう:バジリカータ州ポテンツァ県セニーセを中心に

日時:2025年8月8日(金)14時~16時

場所:Zoomによるハイフレックス開催(高松会場:香川大学幸町北キャンパス 812教室)

イタリア語での講演者:KenWalter Bellusci (Kiyamura)
イタリア人の父、日本人の母を持つ18歳。南イタリアバジリカータ州に生まれ、義務教育課程をセニーセで受け、その間毎夏、日本の東京都立川市の小学、中学で体験入学する。この夏高校卒業。大学進学を志し哲学に興味がある。趣味はテコンドー、テニス。

日本語での解説者:Yumi Kiyamura(木矢村裕美)
都立芸術高校音楽科を経て東京音楽大学ピアノ専攻卒業。国際ロータリー財団奨学生としてドイツ・シュトゥットガルト国立芸術大学留学、S.ルディアコフ氏にソロを、K. リヒター氏にドイツ歌曲伴奏法を師事。大学在学中にアリシテ・デ・ラローチャノ公開レッスンを受講、ソリステンクラスを最優秀で卒業。その他受賞、演奏会多数。